「始まりの朝に融けゆくふたりのこと」
必然などまるで信じない運命のひと
花より甘やかに降るくちづけのこと
正しさと浄さだけでは成り立たない
白線は手をつないで跳び越えるもの
身を焦がす業火をもいつくしむこと

 
 
  

「ふたりがきちんと終わるということ」
朝焼けの淵に沈んだままの鍵のこと
舌に溶かした呪文は唱えられぬまま
呼吸ひとつ上手くいかない夜のこと
シャベルで埋められたはずの水溜り
あなたをわすれた星の上で笑うこと